「デッドスペース エクストラクション」レビュー


全米が吐いた最恐ホラー、日本上陸!


Wii専用ソフト「デッドスペース エクストラクション」
発売元:エレクトロニック・アーツ
ジャンル:ガンシューティング
プレイ人数:1〜2人
使用ブロック数:2(コピー可)
セーブデータ数:3
CEROレーティング:D(暴力)
ヌンチャク必須・ザッパー対応(2Pはリモコンのみで可)
プログレ・ワイド対応


HD機で発売された「デッドスペース」(日本未発売)の前日譚となる作品。
当然前作は未プレイですので、ストーリー等には言及しません。


Wiiと最も相性が良いであろうジャンルのひとつであるレールシューターの本作は、
とても豪華な作品に仕上がっています。
ゲーム部分は全編通して一人称視点で進行し、
シームレスにイベントシーンが挿入されます。
ダイナミックなカメラアングルと超美麗なグラフィックが、
テーマパークのシアターアトラクションのような抜群の臨場感をもたらします。


部位破壊や武器の使い分けなど、ガンシューとしての完成度も高いです。
プレイしていくうちに自分が上手くなっていくのがわかって嬉しいですね。
ストーリーモードは全10ステージ。
ひとつのステージが結構長めですし、スコアを競うアーケードモードもあります。
Wiiザッパーにも対応していますが リモコン振りとヌンチャク振りが別のアクションに対応しているので
ヌンチャクは取り外してプレイすることになります。
使うボタンも多めなので、むしろヌンチャクスタイルの方がやりやすいかと。
また二本目のWiiリモコンを接続すれば、2Pの照準が現れて いつでも協力プレイに移行できます。


Wiiでは数少ないD区分の作品ですが
敵は異形のクリーチャーですし、そこまで残虐な感じはしませんでしたね。
ホラー的な要素も薄かったように思います。
ホラー系が大の苦手な僕が平気でしたから、大抵の方は大丈夫でしょう。


本作はいわゆる洋ゲーですが、音声は日本語吹き替えですし、
難易度も四段階から選べますので(初回はノーマルしか選べません)敷居は低めです。
タレゲーマーの僕でもクリアできたので、大抵の方は大丈夫でしょう。



難点をあげるなら、カメラ移動がものすごくせわしないことでしょうか。
ほとんどの場面でオートなので アイテムを取り逃すことが良くあります。
常に動いてる感じなので、3D酔いもしやすいかもしれません。
また、イベントシーンとシューティング部分との垣根が無いので
イベントシーンがスキップできず、周回プレイには少し辛いものがあります。
イベントの無いアーケードモードもあるにはありますが・・・。





総じて、非常に完成度の高い作品だったと思います。
特に、全Wiiソフト中でも屈指のグラフィックを実現しながら、
ステージ中のロードが一切無いのはホントに凄いと思います。
「健康器具」と揶揄されることも多いWiiで、
これだけ力がこもっていて しかもWiiの特徴を活かした作品が存在することを
もっと多くの人に知ってもらいたいと切に願うばかりです。