【徹底比較】北米版ニンテンドー3DSLLを買ってみた。本体機能編

この夏 アメリカに滞在する機会があり、その際に北米版の3DSLL(むこうでの名称は3DSXLですね)を買ってきました。
日本版とどのような違いがあるのか、複数のエントリーに分けてご紹介したいと思います。

※日本版と比較した 北米版の相違点を記述しています。この内容が他の地域のものには当てはまらない可能性があることにご注意ください。





ここでは、本体の外観や機能について比較してみます。


 


日本ではまだ発売されていない、ブルー×ブラックの本体をチョイス。
まずはパッケージを比べてみます。



日本と違い、通常の3DSのパッケージデザインをそのまま踏襲したデザインになっているのがわかりますね。
また、北米版にはACアダプタが同梱されているため 日本版より少し大きいサイズになっています。


裏側。






では、開封していきます。

 

本体セット以外に添付されているのは、北米クラブニンテンドーのチラシと
三ヶ国語で用意されたクイックスタートガイド、そして 取扱説明書です。
なお、取扱説明書でも 同じ内容が三ヶ国語で一冊にまとめられているため、やや厚みがあります。






 


本体の写真です。
私が以前より愛用している日本版レッド×ブラックを比較用として並べてみました。
もちろん、デザインに違いはありません。



 

本体裏面。
ロゴがXLのものになっていたり 注意書きがアメリカに合わせたものになっていますが、
大きな違いは、それらがシルバーで印字されているところですね。
これが日米での仕様の違いなのか カラーの違いによるものなのか、
判断するには 日本版ブルー×ブラックの発売を待つ必要がありそうです。







さっそく電源を入れ、本体機能の比較に移ります。
…とはいっても、UIは全く同一なので
日本版に慣れているユーザーであれば、戸惑うことなく操作できると思います。
唯一といっていい違いが、言語の選択機能です。

本体設定の4ページ目に 日本版には無い項目が!


ご覧の四ヶ国語を選択し、設定することができます。


 

言語の切替は、文字入力の際にも行えるようです。
なお、日本語を入力することはできません。





続いてHOMEメニューを確認。
いつの間に交換日記」こと「Swapnote」の他に、
「Dinosaur Office」という見慣れないアイコンが。

 

選択してみると 一分弱の3Dストップモーションアニメが流れ、
最後に ニンテンドービデオのダウンロードを促すメッセージが表示されます。
日本版における「3D体験映像」の立ち位置に ニンテンドービデオへの導入の役割をプラスしたものでしょうか。






最後に ニンテンドーeショップを覗いてみます。
北米版の3DS本体であれば、日本からのアクセスであっても 北米向けのeショップに接続することができます
逆もまた然りですね。渡米中も、日本版本体から日本のeショップにアクセスすることができました。



北米版特有の点として、初めてソフトをダウンロードする際に zip code すなわち郵便番号の入力が求められます。
これは恐らく 米国では自治体によって税率が異なるためで、eショップ内の価格も すべて税抜表記となっています。
アラスカ州などは消費税が無いため、99705(ノースポールの郵便番号)でも入力しておけば税率は無しになります。まさにサンタの郵便番号。
ちょっと脱税にあたりそうな感じですが、そもそも北米版本体の自国外使用の時点でアウ(ry







一度zipcodeを入力してしまえば ソフトのダウンロードも問題無く行えますが、残高の追加には北米版のプリペイドカードが必要です。
(クレジットカードで残高を追加する場合、カード請求先の住所がアメリカになっていないといけないようです。)



これですね。
デザインは日本ほど多くないようで、滞在中には 写真のものの他にゼルダ25thの二種しか見かけませんでした。
また、いずれも額面は20ドルでした。




紙の台紙にプラのカードが張り付いている日本版と違い、
(※追記 日本でも 直接印字されているタイプの存在が確認されました。ご指摘に感謝)
写真の通り、日本のものよりもやや小さな台紙に そのままプリペイド番号が印字されています。


日本同様にPOSAシステムが使用されているようですが、
私の利用した小売店では クレジット決済でプリペイドを購入することができましたね。











ではでは、ショップの内容を比較してみましょう。

右が北米版、左が日本版の 10月3日現在のeショップのトップ画面です。




日本未発売の任天堂タイトル「Crosswords Plus」がフィーチャーされていますね。





日本版には見られない特徴として、ソフトアイコンをそのままトップ画面に配置するレイアウトが多用されています。
日本と違い、単独タイトルのバナーが設置されることは 北米では稀なようです。

その他、全体的な傾向としては
・上画面のバナーでも3D表示が多用されている。
・3Dプレイムービーや3Dスクリーンショットが充実している。
といった印象を感じました。
体験版もそこそこの数が用意されていますが、
「クラッシュ」や「マリオ&ソニック」等 日本では体験版の無いタイトルに体験版が用意されていたり、
逆に「DOA」や「エースコンバット」といった、北米版が発売され なおかつ日本向け体験版が存在するにも関わらず 体験版が配信されていないタイトルもあり、
なかなか興味深いところです。





定期的に配信されている「インサイドXbox」的な番組「NINTENDO SHOW 3D」も3D映像で楽しめます。


旬の3DSタイトルを紹介するだけでなく 最後に実写の3D映像も流れるのが定番のようで、立体感を堪能できます。
これがなかなか良い企画なんですね。ダイレクトの超ミニ版って感じです。






また、日本には無い商品ジャンルとして「Downloadable Video」があります。
これは 日本でイベント時に無料配信される3D映像が、
有料配信になり ゲームのPV以外も用意されるようになった、とお考えください。

現時点では ドリームワークスの短編3DCGアニメ三本が販売されているようです。
価格はいずれも1.99ドル(税抜)。



ためしに シュレックの「Thriller」を購入。




六分ほどの長さでした。
高画質で、オフラインでも視聴できるのがいいですね。






これらの他にも、Downloadable Videoとして
「KID ICARUS : UPRISING MONTAGE」の配信が 先日スタートしました。

これは「新・パルテナ」の予告ムービー四種をまとめたもので、
他の3D映像同様、単独のソフトとしてオフラインで起動できます。
日本での配信もすぐに始まるだろうと思っていたのですが、まだのようですね。







その他に、日本には無いNetflixアプリが無料で用意されていたり




ニンテンドービデオには 北米独自のコンテンツが配信されています。

映像会社による様々な立体映像、(クレジットにはソニーの名前も!)

Wiiの間でおなじみ「Meat or Die」の3D版、

そして プリイン版とは異なる「Dinosaur Office」等が楽しめます。



もっとも、ニンテンドービデオにはリージョン制限があるので
日本にいる限りは新たな映像を受信することができないのですが…。
これら 異なるリージョンのソフトの通信に関しては、また別のエントリーで解説したいと思います。



それでは、今回はこれにて。